中央魚類株式会社 編
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おさかなマイスター
海寶 裕和 さん中央魚類株式会社
鮮魚部 鮮魚第四課主任外部の、ふだん話を聞くことができない先生方の講義を受け、魚を知ることができたことは自分の仕事に大きな進歩となりました。その後仕事の経験を重ねながら、学んだ知識をどう売場に活かしていけばいいのかと考えています。講義のなかでも、プロの料理人の技を間近で見られたことは、とても勉強になりました。私はいま、マダイを担当しています。マダイは刺身のほか、カルパッチョなどサラダ感覚で食べられるものを考えがちですが、天ぷらに挑戦してみました。身がふんわりとしてとても美味しく食べられますので、取り引き先のバイヤーにも進めています。こういった商品提案は、おさかなマイスターの講義で勉強したことと、自分の経験があって生まれたことであり、仕事の"きっかけ"にもなっています。
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おさかなマイスター
新保 輝章 さん中央魚類株式会社
総務部 秘書課水産系の大学出身なので、学生の時から"水産"の勉強はしていました。しかし、大学よりも一歩踏み込んだ内容を、明確な目的を持ち、さらに何かを学び取ってやろうと思いながら改めて勉強をしたので、とてもプラスになったと実感しました。また、卸売会社に入社してから、改めて「さかな」の全体像を勉強できたことも良かったです。大学時代は、生物学的な「魚類」として見ていました。おさかなマイスターの講義では、食文化やさばき方、食べ方など、これまであまり触れることのなかった分野についても学べました。生物として見ていたものを「商品」として意識するようになり、お客様に美味しく食べてもらうためにどう売っていけばいいのか、などを考えるようになりました。
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おさかなマイスターに期待する
伊藤 裕康 さん中央魚類株式会社
取締役会長当社は、おさかなマイスター制度が発足した平成19年度から毎年数名ずつの社員を選んで受講させています。魚をおいしく食べたり、その魅力を多くの人に知ってもらうという「おさかなマイスター制度」のコンセプトに賛同したからです。
当社は世界最大級の魚市場である築地市場の水産卸売会社ですから、一般の方からは、社員には当然お魚の知識がたくさんあると思われています。勿論、水産系の学校の卒業者が多いため基礎的な事は理解していますが、魚のおいしい食べ方やその生態などは常に学んでいかねばなりません。また、多くの方に食べていただくとなると、知識を上手に伝える技も必要です。
そして私たちは消費者の皆さんと接している仲卸さんや量販店、外食店などお魚のプロと打合せをし、選りすぐりの魚をお届けしなくてはならず、豊富な情報と知識を持たなくてはならない立場でもあります。
こうしたことからも、「おさかなマイスター制度」の必要性が最も高い職業の一つとも言えますので、今後も引き続き社員の研修の場として利用させていただきたいと考えています。