統計資料なし(カサゴに含まれていると思われる)。
詳細は不明であるが、従来からカサゴの深所型といわれていたものである。東シナ海の調査では、水深50m付近で漁獲された。
煮付け、味噌汁、ブイヤベース、塩焼など
1978年、Barsukov and Chen が長崎産の標本に基づいて新種として発表した。標準和名「ウッカリカサゴ」は、「うっかりするとカサゴと区別しないことになる」として阿部宗明博士が『新顔の魚』(1979)で命名。Poss (1999) はこれを受けて、absent-minded scorpionfish なる英名を付けた。
 加藤・時村(2001)は、東シナ海のカサゴ属3種の遺伝学的・形態学的比較を行ない、体色と斑紋、胸鰭条数およびアロザイム分析の組み合わせで、これら3種の識別が可能であることを示した。また、体色が黒ずみ、外見ではカサゴとよく似たウッカリカサゴもいることが明らかになった。
 このことから、深い所に生息し、明るい赤みがかった体色で暗色か赤褐色の縁取りのある白点を持つものはすべてウッカリカサゴと思われるが、浅い所に生息し、黒ずんだ体色のウッカリカサゴは、仮に胸鰭条数が19であっても(18の場合も同様に)、カサゴと少なくとも外見的には区別できないことになる。




尼岡邦夫.1984.ウッカリカサゴ.p. 299.益田 一ほか(編).日本産魚類大図鑑.東海大学出版会,東京.
石田 実.1997.カサゴ.p. 195.岡村 収・尼岡邦夫(編).日本の海水魚.山と渓谷社,東京.
清水 長.1984.カサゴ・アヤメカサゴ.p. 299.益田 一ほか(編).日本産魚類大図鑑.東海大学出版会,東京.
中坊徹次.1995.ウッカリカサゴ.p. 181.小西英人(編).新さかな大図鑑.週間釣りサンデー,大阪.
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山田梅芳.1986.カサゴ・アヤメカサゴ.p. 310, 311, 313.山田梅芳ほか(編).東シナ海・黄海のさかな.西海区水産研究所,長崎.
Baruskov, V. V. and L. Chen. 1978. Review of the subgenus Sebastiscus       (Sebastes, Scorpaenidae) with a description of a new species. J. Ichthyol., 18:   179-193. (English translation from Russian)
Katoh, M. and M. Tokimura. 2001. Genetic and morphological identification of    Sebastiscus tertius in the East Chaina Sea (Scorpaeniformes: Scorpaenidae).    Ichthyol. Res., 48: 247-255.
Poss, S. G. 1999. Scorpaenidae. p. 2291-2358. Carpenter, K. E. and V. H. Niem   eds. The living marine resources of the western Central Pacific. Vol. 4 Bony   fishes pt. 2. FAO, Rome.








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