統計資料はないが、輸入はほとんどないと思われる。
○漁獲量と●養殖生産量
秋に川で生まれると、すぐ海に下る。水温が下がる冬の間は、沿岸で生活する。3-7月にかけて7-8cmに成長した稚魚は川に上り、中流の岩や礫(れき)のある場所に定住する。主に、石の表面の付着珪藻を独特な歯(櫛状歯)を使って削り取って食べる。このころになると、餌場を中心に1uぐらいの縄張を持ち、ほかの個体を追い払う。個体数が多い時は、縄張を作らず群れで生活する。8月下旬から12月にかけて、河川の中流から下流の砂れき底で産卵する。1個体の産卵数は1-2万粒で、産卵後はほとんどの個体が死亡する。
塩焼、田楽、姿ずし、洗い、背越し、雑炊、天ぷら、煮浸し、佃煮、干物、うるか(卵、白子、内臓などの塩辛で種類が多い)
 奄美大島と沖縄島には、別亜種のリュウキュウアユが分布する。アユに比べ体が太短く、背鰭が長く、鱗が大きい。生態はアユとほぼ同じだが、産卵期が遅く12-2月。生息地の環境破壊により個体数が減少している(沖縄島では絶滅)。
 現在、琵琶湖には生態の異なる2タイプのアユがいる。5月を中心に、流入する河川に遡上するアユは、「大鮎」と呼ばれ、ふつうのアユと同様の生活を送りふつうに大きくなる。6-8月の遅い時期に遡上したものは、下流域で群れで過ごすことが多く、あまり大きくならない。6-9cmで成熟し、「小鮎」と呼ばれる。かつてはふ化後大阪湾へ下るふつうの「鮎」もいたが(柳本, 1913)、1905年に琵琶湖から流出する瀬田川に水位調節のための堰(せき)が建設されて、「鮎」は見られなくなった。
 「小鮎」は、河川ではふつうのアユと同じように成長することから日本各地に放流されてきた。近年、各地のアユの遺伝的特徴を維持するために、琵琶湖産の「小鮎」放流の見直しが検討されている。




西田 睦.2002.アユ・リュウキュウアユ.p. 66-81.川那部浩哉ほか(編).山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 3版.山と渓谷社,東京.
農林水産省統計情報部.2003.平成13年 漁業・養殖業生産統計年報.
柳本斗夫.1913.滋賀県に於ける鮎の区別について.水産研究誌,8(8):334-341.








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