カツオは世界中に分布しているので、ここでは日本近海での生態について紹介する。3月から6月にかけて餌を求めて日本の太平洋側を北上する。夏の間、東北から北海道沖ですごし、10月ごろになり水温が下がりはじめると南下する。餌はカタクチイワシやイカ、オキアミ類など。成長は1年で25cm、2年で45cm、3年で62cm 4年で75cm。寿命は12年以上。体長40cmを越すと成熟する。産卵は日本の南部からオーストラリアにわたる広い海域で行なわれていると考えられている。卵は1mm前後の浮遊卵で、約25時間でふ化する。
刺身、たたき、かつお節、なまり節、塩焼、照焼、角煮、アラ汁、茶漬け、酒盗
カツオの旬は春と秋の2回ある。いわゆる「初鰹」と「戻り鰹」である。「初鰹」は春に北上する群れを漁獲したもので、脂は少ない。江戸時代には相模湾で漁獲されたものが、江戸っ子にもてはやされた。秋に南下するものを漁獲する「戻り鰹」は、夏に十分餌をとっており、「初鰹」より脂がのっている。

異常肉と寄生虫について:
 異常肉の1つに「ごりがつお」と呼ばれるものがある。外見からはわからないが、身が硬くコンニャクをかんでいるようである。現在のところ、原因はわかっていない。 カツオの寄生虫でよく見られるものは、条虫類テンタクラリア属の幼虫である。寄生されたカツオの筋肉中には、白い米粒様のものが多数入っているので目につきやすい。人体には寄生しない。




落合 明・田中 克.1998.新版 魚類学(下).恒星社厚生閣,東京.
長澤和也.2001.ベルソーブックス009 魚貝類に寄生する生物.成山堂書店,東京.
Collette, B. B. & C. E. Nauen. 1983. FAO species catalogue. Vol. 7. Scombrids   of the world. FAO Fish. Synop., (125)2.








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