統計資料なし
日本の川で春に生まれた仔魚は、1-3ヵ月を水生昆虫などを食べながら川で過ごし、5-6月に海に下る。秋にオホーツク海へ達し、その年の冬はカムチャッカ半島南東部で越冬する。海ではイカ類や小魚などを食べる。翌年、水温の上昇とともにベーリング海まで北上し、水温が下がるとアラスカ湾に南下する。この海域で3-5年を過ごした後、9-11月に生まれた川に戻る。自然状態の川では、河川中流域で産卵する。カナダでは河口から2500kmも上流に上ることもある。雌雄でペアとなり、川底の砂を掘って産卵床を作る。卵の大きさはは6-8oで、2000-6000粒産む。産卵後は死亡する。近年、ふ化・放流事業のため、ほとんどの個体は河口で捕獲され、人工受精が行なわれている。
 遠い海から日本近海に戻ってくるには、大陽の位置、地球の磁場、あるいは他の方法を使っているといわれているが、まだよく分かっていない。沿岸に近付いてからは、河川に特有な臭いを嗅ぎ分けて生まれた河川を特定している。
塩焼、鍋物、味噌焼、新巻、燻製、缶詰、フライ、ルイベ、とば、めふん、氷頭(ひず)なます、筋子、イクラ
古くから重要な魚であったため、多くの地方名がある。海で捕れる未成熟なものは「おおめ、おおめます(三陸)」、「とき、ときしらず(北海道)」、産卵期に戻ってきたものを「あきざけ、あきあじ(北海道)」その中に混ざる未成熟な「めぢか、けいじ(北海道)」など。
 自然環境で育ったサケ・マス類は、生食しないことが望ましい。日本海裂頭条虫(サナダムシの一種)が寄生しているためである。刺身にするには一度凍らせるとよい(-10℃で2日以上)。




井田 斉・奥山文弥.2000.サケ・マス魚類のわかる本.山と渓谷社,東京.
長澤和也.2001.魚介類に寄生する生物.成山堂書店,東京.
中坊徹次(編).2000.日本産魚類検索 全種の同定 第2版.東海大学出版会,東京.
前川光司(編).2004.サケ・マスの生態と進化.文一総合出版,東京.
水島敏博・鳥澤 雅.2003.漁業生物図鑑 新 北のさかなたち.北海道新聞社,札幌.








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