トラフグの漁獲量と輸入量は種別統計がなく、フグ類にまとめられている。フグ類の平成16年の国内漁獲量は7869d、平成15年の輸入量は11636dであった。輸入先は中国(99%)と韓国(1%)。内訳は冷凍シロサバフグ(75%)、養殖トラフグ(15%)、冷凍クロサバフグ(6%)ほか。
やや沖合の海底付近にすむ。東シナ海周辺では、季節的な回遊をする。主に甲殻類や小魚を食べる。産卵期は3-5月。潮通しのよい水深20m付近の砂れき底に、粘着性の卵を産卵する。ふ化後10日、全長4oになると、腹を膨らませることができる。冬期、水温が下がると海底の砂に埋もれ、餌をとらない。1年で25p、2年で35p、3年で43p、8年で65pに成長する。寿命は約10年。
刺身、ふぐちり、唐揚げ、雑炊、煮凝り、ひれ酒、白子焼き
トラフグの毒性については、肉と皮、精巣は無毒、卵巣と肝臓は強毒、腸は弱毒とされている。養殖されたトラフグは無毒であるといわれる。しかし、現在、肝臓などが食用として認められているわけではないので、注意が必要である。
 トラフグの養殖は、1933年に山口県で成魚を蓄養したのが始まりである。その後一時衰退したが、1960年に人工種苗の生産に成功し、西日本各地で養殖されるようになった。2002年の収穫量は5231dであった。また、人工種苗の放流も日本各地で行なわれている。
 最近、大量に輸入されている中国産養殖トラフグの中には、日本や東シナ海産の典型的なトラフグと比べ、背面の色が淡く、また不定形の黒斑がないものがいる。これらのフグはトラフグ(カラスとも)とは別種であると考えられている(松浦, 1997)。




おさかな普及センター資料館.2004.Q & A シート 026 フグの安全性.
塩見一雄・長島裕二.2001.海洋動物の毒(三訂版).成山堂,東京.
高岡 治.2000.トラフグ.p. 140-147.熊井英水(編).最新 海産魚の養殖.湊文社,   東京都.
藤田矢郎.1988.日本近海のフグ類.水産研究叢書39.日本水産資源保護協会,東京.
松浦修平.1997.生物学的特性.p. 16-27.多部田 修(編).トラフグの漁業と資源管理.恒星社厚生閣,東京.
山田梅芳ほか.1986.東シナ海・黄海のさかな.水産庁西海区水産研究所,長崎.








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