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輸入と国産のシシャモは別種か/北海道のシシャモとノルウ ェーのカペリンはどう違うか/子持ちシシャモはシシャモか |
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シシャモは北海道にのみ分布。鱗(うろこ)が大きく、ワカサギに似ている(シシャモの上あごの後端は瞳孔の後端下。ワカサギは瞳孔の中央下。)。カペリンはカラフトシシャモ(標準和名)のことで、北海道以北の北極を中心にした寒海域に分布する。鱗がたいへん細かく、無いように見える。カラフトシシャモはシシャモが減少したため代用品として輸入されるようになった。現在「ししゃもの干物」としてはカラフトシシャモの方がはるかに多く出回っており、価格も安い。 |
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シシャモ
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Spirinchus lanceolatus |
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キュウリウオ科シシャモ属 |
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12cm |
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臀鰭(しりびれ)の輪郭は丸みを帯びる。鰓蓋(さいがい、えらぶた)から尾鰭(おびれ)の付け根まで並ぶ鱗の枚数は59-70。側線は背鰭より前で終わる。胸鰭の鰭条(きじょう、ひれすじ)は10-12。 |
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北海道の太平洋岸だけにすむ日本固有種。 |
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沿岸の水深120mより浅い所にすみ、ゴカイや甲殻類など底生動物を食べる。10-11月に産卵のため群れで川に上る。雌は大きさ約
1.5 mm の卵を10000個前後持っており、砂に産みつける。雌雄とも産卵後はふつう死亡するが、若い雌は海に戻り、翌年ふたたび産卵する。寿命は1年半から3年半。卵は翌年の4-5月にふ化する。ふ化した仔魚は海に流され、沿岸域で成長する。 |
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1980年代の漁獲量は年間1000d前後。 |
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