輸入される「あんこう」は日本のアンコウと同じ種類か。/アンコウとキアンコウの識別点
日本で食用にする「あんこう」にはアンコウとキアンコウがある。輸入されるものには北米大西洋岸のアメリカキアンコウ、ヨーロッパのニシアンコウなどがある。中国のものは日本のキアンコウと同種。アンコウとキアンコウは味に違いがあるとして区別する地方もあるが、築地では区別されない。また輸入の「あんきも」も場所により味が違うといわれるが詳細は不明。


「あんこう」はアンコウ目アンコウ科のアンコウ属とキアンコウ属の魚の総称である。アンコウ属の魚は世界に1種で北海道から東南アジア、アフリカまで分布するアンコウのみが含まれる。キアンコウ属は世界に8種おり、そのうち日本にはキアンコウ1種が分布する。なおアンコウ科には、ほかに2属あり、日本にはヒメアンコウ属の5種(世界で13種)が分布するが、大きくならず量的にも少ないのでほとんど利用されない。
 アンコウとキアンコウは外見上よく似ている。主な違いは胸鰭(むなびれ)上方にある棘の形(アンコウ:枝別れする、キアンコウ:枝別れしない)、口内の模様(黒地に白点、かすり模様)、臀鰭(しりびれ)の鰭条(ひれすじ)数(5?7、8?9)などである。








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