シガテラ毒とは何か/サンゴ礁の魚が毒化する仕組み/シガテラ毒魚にはどんなものがあるか
赤道を中心とした熱帯から亜熱帯の浅い海域の魚に特有な毒。有毒プランクトンの毒が食物連鎖によって、より大型の魚に蓄積される。肝臓やそのほかの内臓だけでなく肉も毒化するので食中毒の原因となる。毒化の可能性が高い魚種は、国や東京都によって取引が規制されている。



シガテラ中毒の起こる主要海域白井(1982)を改変.


シガテラ中毒の起こる主要海域白井(1982)を改変.


同じ種の魚であっても、毒化の強弱には個体差がある。また、毒の有無は外見では識別できない。筋肉や肝臓などが毒化し、加熱しても毒は分解しないため、食中毒をおこしやすい。症状は、食後30分から数時間ほどで現れ、消化器系・循環器系・神経系などに異常がみられる。最も特徴的な症状は、ドライアイスセンセーションと呼ばれるもので、暖かいものも冷たく感じる。回復には数時間から数カ月かかる。死亡率は低い。








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