“柳がれい”の干物の代用として、ヒレグロ(日本海、銚子以北の太平洋岸に分布、体長 45cm )やタイセイヨウヒレグロ(北部北大西洋、体長60cm)が使用されることがある。この際には、ヤナギムシガレイを“本柳 (ほんやなぎ)”と呼んで区別している。しかし、“本柳”のヤナギムシガレイと“○○柳”のヒレグロ・タイセイヨウヒレグロは、無眼側(眼のない側、カレイ類はふつう無眼側を上にして店頭に並ぶ)の頭部をみると、簡単に見分けられる。すなわち、ヒレグロとタイセイヨウヒレグロの頭部の無眼側にはいくつかの大きな凹み(粘液腔 )
(干物ではよく目立つ) があるが、ヤナギムシガレイにはそのような大きな凹みはない(図)。

 また、ヤナギムシガレイには、あかがれい・なががれい(山口県萩)、くりのきのはがれい(新潟県出雲崎・能生)、ささがれい(京都府・新潟県)、ほそくち(京都府宮津)、ほそばがれい(福井県)、やなぎ(茨城県水戸・福島県小名浜・東京)など、地方名も多い。


日本魚類学会 (編).1981.日本産魚名大辞典.三省堂,東京.
坂本一男.1984.ヤナギムシガレイ.p.339.益田 一他 (編).日本産魚類大図鑑.東海大学出版会,東京.
東京都中央卸売市場事業部業務課.2003.東京都中央卸売市場年報 (水産物編).








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