産卵期は3-8月で盛期は5-6月。瀬戸内海では満1才で全長7-17cm、2才で14-23cmになるが、満2才以上のものは極めて少ない。全長10-17cmのものが多い。全長10cmぐらいから成熟しはじめる。


   瀬戸内海ではほぼ1年中底曳網で漁獲されるが、春から夏が多い。ふつう干物に加工される。岡山県、広島県、愛媛県、香川県などでは本種の干物は“でびら”と呼ばれ、名物である。
 タマガンゾウビラメは地方名も多く、瀬戸内海地方の“でびら”のほかに、うすばがれい(福井県)、べた(高知県)、がんぞう(大阪府・山口県)、でべら(広島・山口・香川県)、ひがれい・がん(徳島県)、がんざ・がんぞ(香川県)、こうしょうがれい(愛媛県)、べたがれい(兵庫県)、じんな(広島県)、しろべた(大分県)などがある。


尼岡邦夫.1984.タマガンゾウビラメ.p. 332.益田 一ほか(編).日本産魚類大図
  鑑.東海大学出版会,東京.
瀬戸内海水産開発協議会(編).1997.瀬戸内海のさかな.瀬戸内海水産開発協議会,神戸.
日本魚類学会(編).1981.日本産魚名大辞典.三省堂,東京.
山田梅芳.1986.タマガンゾウビラメ.pp. 370-371.山田梅芳ほか(編).東シナ海・
  黄海のさかな.西海区水産研究所,長崎.








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