産卵場は三陸沖、津軽海峡西口付近および釧路以東海域で、特に八戸沖には大きな産卵場がある。産卵場の水深は100?300m。産卵期は3-4月で、直径1.5?1.8mmの球形の分離浮性卵を産む。10?11日でふ化し、ふ化仔魚の全長は3.9?4.9mm。1才で体長8?9cm、2才で12?15cm、3才18?20、4才で22?24cm、5才で25?28cm、6才で27?31cm、7才で29?34cmになる。雌は体長32cmで、雄は18cmで成熟しはじめる。
 刺網、底曵網、延縄(はえなわ)などで漁獲される。主に鮮魚で流通し、高級魚として扱われる。肉厚で煮付けにすると美味しいが、フライや唐揚げもよい。旬は冬で、特に東北地方では年越しや正月の料理として珍重される。
 全国の統計資料はないが、東京都中央卸売市場への入荷量(統計資料の鮮魚の“なめたがれい”と“いんどがれい”の合計量)は平成14年度約767トンであった。  市場では、標準和名のババガレイよりも“なめたがれい”と呼ばれることが多い。このほか、うばがれい・おばがれい(東北地方)、ぶたがれい(北海道)、やまぶしがれい(石川県)など地方名も多い。
 ババガレイ属 Microstomus には、ババガレイM. achne のほかに、アメリカナメタガレイM. pacificus(ベーリング海からカリフォルニア沖)、Lemon sole M. kitt(東部北大西洋)および M. shuntovi(北太平洋の天皇海山)の3種が含まれる。アメリカナメタガレイと Lemon sole はラウンドの冷凍で築地市場にも入荷するが量は少ない。ババガレイと同じように利用される。


坂本一男.1984.ババガレイ.p. 339.益田 一ほか(編).日本産魚類大図鑑.東海大学出版会,東京.
東京都中央卸売市場経営管理部業務課.2002.平成14年度東京都中央卸売市場年報 (水産物編).
三原行雄.2003.ババガレイ.pp. 240-241.水島敏博・鳥澤 雅(監).漁業生物図鑑
新北のさかなたち.北海道新聞社,札幌.
山田梅芳.1986.ババガレイ.pp. 396-397.山田梅芳ほか(編).東シナ海・黄海のさかな.
西海区水産研究所,長崎.








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