サンゴ礁が発達した海域で漁獲された魚には、シガテラ毒を持つものがある。シガテラ毒は、有毒プランクトンが作り出し、食物連鎖によって魚の体内に取込まれる。筋肉や肝臓に蓄積し、加熱しても分解されないため、中毒を起こしやすい。症状は、感覚異常、嘔吐、下痢などで、死亡例はないが*、完治するまでに1ヵ月以上かかることもある。餌から取込まれる毒のため、毒の有無、毒化する魚の種類や大きさに地域差がある。また、毒化した魚は外見では区別できないので、サンゴ礁海域で漁獲された魚を扱う場合は、注意が必要である。毒化する魚種は多く、ハタ類・ギンガメアジ類・オニカマス・ウツボ類・ニザダイ類などで、フエダイ類ではバラフエダイ・ヒメフエダイの中毒例がある。特にバラフエダイは大型になり(体長100cm)中毒例も多い。厚生労働省と東京都による規制についてはQ & Aシート015「シガテラ毒」参照。

*マダガスカルでサメを食べて死亡した事例がシガテラ中毒として疑われている。



 「あかまつだい」の由来は、今のところ不明であるが、沖縄ではハマダイを「あかまち」と呼ぶ。ハマダイもフエダイ科で赤い魚である。なお沖縄では、フエダイ類は「びたろー、いなくー、あかなー」、英語ではsnapperと呼ばれている。


悦 秀満.2002.島言葉でわかる沖縄魚図鑑.沖縄マリン出版,南風原町.
中坊徹次(編).2000.日本産魚類検索 全種の同定 第2版.東海大学出版会,東京.
野口玉雄. 1996. フグはなぜ毒をもつのか 海洋生物の不思議. 日本放送出版協会,東京
. Allen, G. R. & F. H. Talbot. 1985. Review of the snappers of the genus Lutjanus(Pisces:
Lutjanidae) from the Indo-Pacific, with the description of a new species. Indo-Pacific Fishes, (11):
1-87, pls.1-10. Randall, J. E., G. R. Allen. & W. D. Anderson, Jr. 1987. Revision of the Indo-Pacific lutjanid
genus Pinjalo, with description of a new species.Indo-Pacific fishes, (14): 1-17, pl.1.








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