エビやカニの旬はいつか
エビやカニを含む甲殻類は、魚のように脂がのることはなく、ほとんどが周年漁獲されるので、旬がはっきりしないことがある。一般に、産卵後は身が痩せている。また資源保護のため産卵期に禁漁となるものもあり、産卵期を除く時期が旬とされることが多いようである。養殖や輸入により、旬が特定できない(旬は周年ともいえる)ものもある。


イセエビ
 旬は秋。産卵期は6-8月で、雌がオレンジ色の卵を腹部に抱える。産地では資源保護のため、産卵期を禁漁にしている。また、この時期は身もやせて味はよくない。夏期に入荷するものは蓄養されたものである。


クルマエビ


 旬は初夏-秋。関東での天然物の旬は初夏。産卵期は6-8月で、夜間に雌が遊泳しながら水中に卵を散布する。1年半で16p、3年で23pに成長する。寿命は2-3年。周年漁獲されるが盛漁期は8-10月。養殖物が多く、中国やオーストラリアなどで養殖され生きたまま輸入されるものもある。小さいものは「さいまき」と呼ばれる。


シバエビ
 旬は秋-冬。産卵期は6月下旬-9月。稚エビは1ヵ月ほど浮遊生活を送った後、干潟に定着する。寿命は1年。周防灘における盛漁期は11-3月。


トヤマエビ(市場名:ぼたんえび、とらぼたん)
 旬は秋-冬。産卵期は4-6月で、雌が腹部に青緑色の卵を抱える。ふ化には半年から10ヵ月かかる。寿命は8年と考えられている。周年漁獲されている。ホッコクアカエビと同じく深海性のエビで、季節的な味の変化は少ないといわれる。








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