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アミ類は世界で約960種、日本で約179種が知られている。ほとんどが海産で、一部は湖沼に生息する。沿岸の表層から深海まで広く分布する。大半は体長数oから2pであるが、35pになるものもいる。イサザアミやコマセアミなどは量も多く、佃煮や釣餌などに利用されている。

オキアミ類は世界で86種、日本で43種が知られている。海産で表層から深海までに分布する。体長は3-6p。本州沿岸のツノナシオキアミや南極周辺海域のナンキョクオキアミなどは多獲され、煮干しや練製品、釣餌などに利用されている。

エビ類は世界で約3190種、日本で約684種知られている。エビ類のうち、アミ類やオキアミ類にもっとも似ているのはサクラエビ科のエビである。サクラエビ科のエビは世界で約90種、日本で24種が知られている。沿岸から沖合の深海まで分布する。体長は大きな種でも6p。有名なサクラエビは主に駿河湾で漁獲され、様々な形で利用されている。サクラエビに似るが白く、瀬戸内海などで漁獲されるアキアミは干物や佃煮などにされる。エビ類であるが、和名に「-アミ」と付くので、注意が必要。
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日高敏隆(監).1997.日本動物大百科7 無脊椎動物.平凡社,東京.
林 健一.1992.日本産エビ類の分類と生態.T.根鰓亜目.生物研究社,東京.
福岡弘紀.2004.アミ類の保育と取込み行動.海洋と生物 26 (3) : 221-224. |
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