分布:北太平洋に広く分布し、日本近海では温暖海域より寒冷海域に多い。魚種により寄生率に季節的な変化がある。

寄生部位:筋肉にも見られるが、内臓部分に寄生する割合が高い。サバ類やスケトウダラなどでは、肝臓の表面にトグロを巻いていることが多い。また、卵巣にも寄生する。

寄生魚種:アイナメ、アオザメ、アカアマダイ、アカカマス、アカムツ、アコウダイ、ウスメバル、カタクチイワシ、カツオ、キアンコウ、キチジ、キンメダイ、クロウシノシタ、クロソイ、クロダイ、クロマグロ、サクラマス、サケ、サワラ、サンマ、シマアジ、シログチ、スケトウダラ、スズキ、タチウオ、チカ、トラフグ、ニシン、ハタハタ、ババガレイ、ハマダイ、ハモ、ヒメダイ、ヒラメ、ブリ、ホウボウ、ホッケ、マアジ、マアナゴ、マイワシ、マコガレイ、マゴチ、マサバ、マダイ、マダラ、マトウダイ、マハタ、マフグ、ムツ、メジナなど160種以上とスルメイカ

予防法:生食をさける。加熱(60℃以上)または凍結する(マイナス20℃で24時間以上)。極力、注意して調理し、目についたものは取り除く。よく噛む。なお塩、酢、醤油、ワサビにつけても死なない。

アニサキス症:人体に入ったアニサキスのほとんどは、そのまま体外に排泄されるが、消化管の壁面に侵入する場合もある。人はアニサキスにとって正常な宿主ではないので数日で死亡するが、腹痛、悪心、嘔吐、胸やけ、食欲不振、下痢などを起こすことが多い。また、一度アニサキスの寄生を受けると、再度アニサキスが体内に入ったとき、アレルギー反応を起こすこともある。


倉持利明.2000.アニサキスの生物学.海洋と生物,22 (5) : 448-454.
東京都市場衛生検査所.1988.魚介類の寄生虫ハンドブック 第1巻.東京都情報連絡室,東京.
長澤和也.2001.魚介類に寄生する生物.成山堂書店,東京.
日本水産学会(編).1974.水産学シリーズ7 魚類とアニサキス.恒星社厚生閣,東京.








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