魚種の選定にあたっては、『水産貿易統計』(水産庁)や『東京都中央卸売市場年報』(東京都)、築地市場での流通状況、おさかな普及センター資料館に寄せられる問い合わせなどを参考にした。表1には、127種および亜種が掲載されている。

学名:学名は、原則として、それぞれの引用文献に従った。分類体系はNelson (1994)[但し、カレイ目は坂本(1998)]、目と科の標準和名は上野・坂本(1999, 2005)に従った。

標準和名:表1に掲載した標準和名の出典は、写真や標本、記載などによって種の同定ができる文献に限定した*。標準和名は魚種そのものに与えられるものだからである。したがって、学名のリストのなかで命名されたようなものは標準和名とみなさなかった。たとえば、阿部(1977)は、『新独和辞典』(付録 III ヨーロッパの魚)で500種および亜種のヨーロッパの魚類の分類表を作成し、和名(標準和名のこと)のないものに対して新和名を与えた。しかしながら、これらの新和名は、学名のリストに単に対応させたものであり、魚種に与えたものかどうか不明であるので、標準和名とみなさず、したがって本表には掲載されていない(瀬能, 2002: 205を参照)。
 ところで、『新独和辞典』で新和名が提唱され、その後『新顔の魚』で使用された和名には、本報で扱った魚種に限っても、次のようなものがある:タイセイヨウサケ、プタスダラ、シロイトダラ、モンツキダラ、ニシアンコウ、ニシサンマ、モトアカウオ、チヒロアカウオ、ニシマアジ、ニシオオカミウオ、イシビラメ(両方とも「新称」とされている)およびニシカワガレイ。本報では、上記の理由から、これらの和名は『新顔の魚』からそれぞれ引用した。

文献:当該標準和名の提唱者または使用者を記した。( )内の数字は出版年。    阿部については、『新顔の魚』の他に個別の論文があるので、出典が『新顔の魚』であるときには備考欄にその旨を明記した。  海洋水産資源開発センターの図鑑の引用にあたっては、備考欄に図鑑名(一部は簡略化)を記した。また、1983年以降出版されたものでは魚種ごとに著者が明らかにされているので、文献欄はその著者名(出版年)とした。  遠洋水産研究所(遠水研)監修の2つの出版物(1972, 1976)についても、備考欄に『遠洋漁場の底魚類』と記した。第2集(1972)では魚種ごとの担当者が明記されているので、文献欄はその著者名(出版年)とした。

新称の表記:「新称」の表記がなくても、これに相当すると判断されたものは新称とした。たとえば、上野(1965: 532)の「便宜的に新たに和名を与えておく」など。


*種の同定が可能な既存の文献を引用して標準和名を提唱したり、議論している文献もこれらと同等のものとみなせる。

Adobe Readerとは、どんなパソコン環境でもAdobe Portable Document Format(PDF)ファイルを
表示・印刷することができるAdobe社から無償配布されている閲覧ソフトです。
Adobe Readerが必要な方は、下の↓バナーをクリックしAdobe社のサイトよりダウンロードしてください。


Copyright(C) 2007 財団法人 水産物市場改善協会.All Rights Reserved.
本サイトはIEで最適化してあります。NS等の他ブラウザでは正常に表示できない場合があります。